甘くてみずみずしく、香りも良くてやわらかな果物、桃を好きな方は多いでしょう。
ただし、果皮が非常に薄く、収穫後も熟成するために傷みやすい果物でもあります。
桃を手にとる時は「そっと優しく」扱いましょう。
そんな美味しさが際立つ桃ですが、旬の時期はいつなのでしょうか。
食物は旬の時期が一番美味しいとされています。
桃の旬を知って味わっていきましょう。
桃の旬はいつ?
桃の旬の時期、美味しい時期は、一般的に7月~8月です。
初夏になれば、ピンク色の可愛らしい桃が店頭に並ぶイメージですね。
ただし、ひと口に桃といっても、種類は60種類以上にもなります。
品種や産地によっても旬の時期は異なってくるのです。
例えば、早生(わせ)種といわれる「白鳳(はくほう)」は7月上旬~中旬に収穫されます。
晩生(おくて)種の「川中島白桃」は8月下旬~9月上旬に収穫されます。
「早生(わせ)」「晩生(おくて)」という呼び方は、種まきから収穫までの期間が短いか長いかを示しています。
早生種の白鳳が有名なのは中国地方の岡山県です。
対して、晩生種の川中島白桃は長野県が有名な産地です。
比較的温暖な地方と寒い地方での、品種の扱いも様々で興味深いですね。
現在はハウス栽培も盛んですから、真冬の12月でも桃を楽しむことができます。
夏が始まってからといわず、比較的長い期間桃は楽しめるともいえそうです。
桃のお世話一年間
美味しい桃ができるまでの一年間のお世話(栽培)は以下のとおりです。
1月~2月:剪定を行い、樹形を整えます。
3月~4月:肥料を施し、土壌を耕します。
5月~6月:水やりを行い、病害虫の予防を行います。
7月~8月:収穫を行います。
桃は、収穫後も少し熟成させるとより甘くなります。
収穫後、室温(常温)で2~3日置くと、より美味しい桃を楽しむことができますよ。
桃の栄養素と効果
桃には、多くの栄養素があることをご存知でしょうか。
夏の暑さや季節の変わり目で消耗しやすい身体にとても優しい果物でもあるのです。
桃は、ビタミンC、ビタミンE、食物繊維、カリウム、βカロテンなどの栄養素が豊富に含まれています。
それぞれの栄養素の効果を以下にまとめました。
・ビタミンC:コラーゲン生成を促進し、肌の老化を防ぐ効果。
・ビタミンE:抗酸化作用があり、老化や病気の予防に効果的。
・食物繊維:腸内環境を整える効果。
・カリウム:血圧を下げる効果。
・βカロテン:体内でビタミンAに変換され、視力や皮膚の健康に効果的。
また、桃の皮には、ポリフェノールが豊富に含まれているので、皮ごと食べるのがおすすめです。
桃は生でそのまま食べても美味しいですし、ジャムなどの加工品にしても美味しい果物です。
まとめ
桃の旬の季節にはじまり、豊富な栄養素まで知ることができました。
夏から秋まで、旬の桃を美味しくいただいてみてはいかがでしょうか。
白桃や黄桃など様々な種類の桃がありますから、食べ比べてみるのも楽しみのひとつといえそうです。