とろけるような食感とまろやかな口当たり、そして甘く瑞々しい果肉が魅力のラフランス。
そんなラフランスをいちばん美味しい状態で味わうために、もっとも旬な時期のものを選びたいですよね。
この記事では、ラフランスの収穫時期や旬について紹介します。
美味しいラフランスの選び方や食べ頃の見極め方も紹介しますので、芳醇なラフランスを心ゆくまで味わいたい方はぜひチェックしてみてくださいね。
ラフランスの収穫時期や旬はいつ?
一般的にラフランスがスーパーの果物売り場に並ぶのは、秋から冬の初め頃までです。
しかし、ラフランスが本当に美味しく食べられる旬はいつなのか気になりますよね。
ここからは、ラフランスの収穫時期や旬について詳しく解説していきます。
ラフランスの収穫時期は10月上旬から10月中旬頃
ラフランスの収穫時期は、10月上旬から10月中旬頃です。
ラフランスの収穫は開花から5か月半程度と長く、病気や天候の影響も受けやすいため、栽培が難しい果物として有名です。
収穫時期も台風と被る可能性があり、風で落下したものは売り物にならないので、ベストな状態になったら1週間ほどで手早く収穫してしまいます。
ラフランスの旬は10月中旬~12月頃
ラフランスの収穫時期が10月上旬から中旬なのに対し、旬の季節は10月中から12月頃までとズレがあります。
ラフランスの美味しさをキープするために、収穫後に「予冷」をおこなうからです。
予冷とは、ラフランスを2~5度に設定された冷蔵庫に2週間程度保存する方法です。
ラフランスは常温で保管すると追熟がすすむため、低温保存で追熟のスピードをコントロールします。
追熟をコントロールすることで、ちょうどよい熟成度合で出荷できたり12月頃までラフランスが楽しめたりできるようになります。
ラフランスの国内生産1位の山形県には収穫の解禁日がある
ラフランスの生産量の約8割を占める山形では、一定以上の品質を保つために収穫の解禁日を設定しています。
山形県とJAが共同でラフランスの甘さの源であるデンプン量を見極めるので、山形県産のラフランスは一年で最も美味しいタイミングで収穫されています。
美味しいラフランスを選ぶ2つの方法
旬のラフランスを食べるなら、できるだけ質がよくて満足度の高いものを選びたいですよね。
・見た目よりも重さで選ぶ
・3Lサイズ以上の大きなものを選ぶ
ひとつずつ解説していきますね。
ラフランスの皮が茶色でもOK!見た目よりも重さで選ぶ
美味しいラフランスの選び方は、以下の2つです。
ラフランスを店頭で購入する際は、できるだけ重みのある商品がおすすめです。
ラフランスは形が凸凹だったり皮が茶色かったりと、見た目が不格好なものも多いですが、味に影響はありません。
見た目よりも重さが重要で、重ければ重いほど果汁がたっぷり含まれている芳醇なラフランスの可能性が高くなります。
3Lサイズ以上のラフランスなら食べ応え抜群で皮も剝きやすい
ラフランスは3Lサイズ以上の大きめサイズを選ぶと、食べ応え抜群なのでおすすめです。
とくにサイズも重量も大きなものが、果汁がずっしり含まれているため満足度が高くなります。
ラフランスの食べ頃を見極める方法3選
また完熟したラフランスは柔らかすぎて非常に剥きづらいですが、大き目のサイズは比較的扱いやすいため、綺麗に盛り付けたい方にもぴったりです。
樹上で完熟させると痛みが発生してしまうラフランスは、未成熟の硬い状態で収穫作業をおこないます。
購入後に自宅で追熟させるため、食べ頃の見極めが必要です。
ラフランスの食べ頃を見極めるには、以下の方法があります。
・ヘタがしんなりして周囲が柔らかい
・ラフランス独特の甘い香りがする
・皮にシワや光沢がでる
ひとつずつ解説していきますね。
ラフランスのヘタがしんなりして周囲が柔らかい
ラフランスは食べ頃になると、ヘタの部分がしんなりして周囲が柔らかくなります。
ヘタの周りを指でそっと押して、完熟度合いを確かめてみましょう。
ラフランス独特の甘い香りがする
ラフランスは追熟が進むと、果実からラフランス独特の甘い香りが漂います。
とくに、ラフランスのお尻の部分から芳醇な香りがしますので、チェックしてみてください。
皮にシワや光沢がでる
成熟したラフランスは全体的に皮にシワが入り、光沢のある黄色味が増します。
とくに、ヘタの部分のシワとお尻の部分の黄色味への変化がわかりやすいポイントです。
産地直送のラフランスなら食べ頃がわかりやすい
産地直送のラフランスは出荷直前まで予冷庫で保管されているため、出荷されてから常温保存で10日~14日後に食べ頃を迎えます。
食べ頃を見極める必要がないので、誰でも簡単に美味しいラフランスを食べられるでしょう。
ラフランスを美味しく食べる2つの手順
旬のラフランスが食べ頃をむかえたら、いちばん美味しい食べ方で心ゆくまで味わいたいですよね。
ラフランスを手軽に美味しく食べる手順は、以下のとおりです。
➀食べる2~3時間前に冷蔵庫で冷やす
②林檎のようにクシ切りにしてから皮をむく
ひとつずつ解説していきますね。
➀ラフランスを食べる2~3時間前から冷蔵庫で冷やす
食べ頃になったラフランスは、食べる2~3時間前から冷蔵庫で冷やすと、よりフレッシュで爽やかな味と食感を楽しめます。
ラフランスは冷蔵庫に入れると追熟が遅くなるので、食べ頃になるまでは常温保存してくださいね。
②ラフランスを林檎のようにクシ切りにしてから皮をむく
完熟したラフランスはかなり柔らかいため、果汁で手が汚が汚れたり型崩れしやすかったりするのが難点ですよね。
できるだけ形を崩さずにラフランスを手軽に食べる方法は、林檎のようなクシ切りです。
簡単なクシ切りの手順は、3ステップです。
➀皮を剥かずに4等分に切る
②軸の部分を林檎のように切り取る
③皮を剥く
皮を最後に剥くとラフランスが型崩れしにくくなるため、見栄えよく盛り付けやすくなります。
包丁を使う際は果汁で手がすべりやすいので、十分に注意してくださいね。
旬の短いラフランスを味わうには予約販売やお取り寄せがおすすめ
旬の短いラフランスを美味しい状態で確実に手に入れたい場合は、産地にある農家さんがおこなう予約販売やお取り寄せがおすすめです。
予約販売を設定している農家さんの多くは、収穫前から予約を受け付けています。
予約をしておくと、収穫後に予冷庫でしばらく保管をした後、もっとも美味しく食べられるタイミングで配送してくれます。
また産地直送の場合、食べ頃を計算したものが配送されてくるため、質や食べ頃を見極めなくても手軽に上質なものを味わえる点が魅力です。
まとめ
ラフランスの旬は、10月から12月頃です。
ラフランスは追熟をするため、収穫後に予冷保管してから常温保存で10日~14日後くらいに食べ頃をむかえます。
産地から直接お取り寄せをすれば完熟の目安が計算できるため、手軽に芳醇なラフランスを食べられるでしょう。
秋が深まる頃にしか味わえない、果実の女王と謳われるラフランス。
その官能的で濃厚な味を、ベストなタイミングと食べ方で堪能してみてくださいね。