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2023.10.27
さくらんぼの生産量日本一の都道府県はどこ?世界の国別ランキングも紹介

ルビーのような美しい艶と爽やかな甘酸っぱさが人気のさくらんぼ。

そのさくらんぼを日本でもっとも生産している地域をご存知ですか?

また世界で一番のさくらんぼの名産地も気になりますよね。

そこでこの記事では、全国のさくらんぼ生産量の都道府県別ランキングと、世界のさくらんぼ生産量の国別ランキングを紹介します。

日本の名産地で栽培されているさくらんぼの品種のランキングについても記載しますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!

【2022年】都道府県別さくらんぼの生産量ランキング

実際の全国のさくらんぼ生産量について、2022年の農林水産省の調査をもとにまとめました。

都道府県名2022年度収穫量
山形県12,400t
北海道1,530t
その他2,170t
全体16,100t
引用:農林水産省公式サイト「令和4年産びわ、おうとう、うめの結果樹面積、収穫量及び出荷量」

調査結果について、詳しく解説していきます!

さくらんぼ栽培は冬の寒さが厳しい地域で活発

さくらんぼ栽培には冬の厳しい寒さが必須のため、東北や北海道、甲信越など冬に降雪がある地域での栽培が盛んです。

また雨に弱いため、外で栽培する場合は梅雨時の雨量が少ないという条件もポイントになります。

日本一のさくらんぼ名産地は山形県!

山形県は全国のさくらんぼ生産量の約8割を生産しており、2位の北海道との差は10倍以上です。

山形県のさくらんぼ農家数は毎年減少しているものの、2020年度は7千戸近く存在しています。

さらに農家1戸あたりの栽培面積は増加傾向にあり、毎年安定した生産量のさくらんぼを食卓に届けてくれます。

参照:農林水産省「農業センサス」

山形県がさくらんぼの名産地なのはなぜ?

山形県がさくらんぼの名産地になった主な理由は、以下のとおりです。

・梅雨時期の降水量が少ない

・台風の被害を受けにくい

・昼夜の温度差が大きい

・夏の暑さが厳しい

・冬が非常に寒い

ひとつずつ詳しく解説していきますね。

梅雨期の降水量が少ない

山形県のさくらんぼ産地は梅雨時期の降水量が全国の中でも少なく、収穫時期のさくらんぼが降雨の被害に合いにくい点がメリットです。

さくらんぼは水に弱く、実に雨が当たってしまうと皮の部分が割れやすくなります。

割れてしまった部分はカビてしまったり、病気になったりして出荷できなくなってしまいます。

そのためさくらんぼ栽培において、実がつく時期に降水量が少ないということは非常に重要な条件です。

台風の被害を受けにくい

さくらんぼの樹は土壌の浅い場所で根付くため、大きく育った木ほど強い風で倒木する恐れがあります。

山形県のさくらんぼ産地は高い山々に囲まれた盆地にあり、台風などを山が遮ってくれるため、さくらんぼ栽培に適しているようです。

昼夜の温度差が大きい

さくらんぼだけでなく果物の多くは、昼夜の温度差が大きい気候ほど果汁の糖度が上がるため、上質な果実に育ちやすくなります。

山形県の内陸部は、昼は日差しが強く夜は夏でも肌寒いため、さくらんぼ栽培にぴったりです。

冬が非常に寒い

さくらんぼの品種の多くは、寒い冬を越す際に休眠することで花や実をつけます。

そのため冬に降雪がありグッと冷え込む山形では、さくらんぼが休眠しやすく安定した生産量を保てるようです。

夏の暑さが厳しい

さくらんぼだけでなく果物の多くは、季節の温度差が大きいほど甘く濃厚な味に育ちます。

山形県の内陸地は冬が寒いだけでなく夏の暑さも非常に厳しいため、実が引き締まり、味も歯ごたえも抜群なさくらんぼの生産が可能です。

山形県のさくらんぼの品種別栽培割合ランキング

さくらんぼの品種は、世界中に1,300品種以上存在しているとされています。

そのうち日本では25品種程度が栽培されており、日本一のさくらんぼ名産地の山形県でもさまざまな品種を栽培しています。

2018年に山形県が調査した、山形県の主なさくらんぼ品種の栽培面積割合は以下のとおりです。

品種栽培面積割合
佐藤錦72.3%
紅秀峰15.5%
紅さやか4.2%
ナポレオン3.0%
その他5.0%
引用:山形県公式サイト「収穫時期別の主なさくらんぼ品種の栽培面積割合

調査結果について、詳しく解説していきます!

佐藤錦の生産量が圧倒的1位

山形県で栽培しているさくらんぼの7割は、佐藤錦です。

佐藤錦は黄玉とナポレオンを交配して生まれた山形発祥の品種で、生みの親である佐藤さんの名がつけられました。

薄い皮の中に豊かな甘みがぎゅっと詰まった佐藤錦は、ルビーのような紅色も美しく、「果物の宝石」とも呼ばれています。

2位の紅秀峰は大粒で糖度が高い

紅秀峰は佐藤錦と天香絹を掛け合わせて生まれた、山形発祥の比較的新しい品種です。

生産量は佐藤錦に劣るものの、糖度は佐藤錦と同等かそれ以上と評価されており、大粒で食べ応えがあるのが魅力です。

また収穫時期が7月頃と佐藤錦よりも遅く、日持ちもするためお中元としても人気があります。

【2021年】世界の国別さくらんぼ生産量ランキング

日本でもっともさくらんぼを生産しているのは山形県ですが、世界一のさくらんぼ

名産国はどこなのでしょうか。

また日本のさくらんぼ生産量が、世界で何番目なのかも気になりますよね。

世界各国のさくらんぼ生産量について、2021年の調査を元にまとめました。

順位国名生産量
1位トルコ689,834t
2位アメリカ343,190t
3位チリ325,049t
4位ウズベキスタン213,600t
5位イラン156,134t
24位日本13,000t
引用:グローバルノート「世界のさくらんぼ生産量国別ランキング・推移」

調査結果について、詳しく解説していきます!

さくらんぼ生産世界一はトルコ

世界で最もサクランボを栽培しているのはトルコで、生産量全体の4割近くを占めています。

トルコは野菜や果物などの栽培が活発で、とくにギレスン市はさくらんぼの原産地といわれています。

トルコ北部の黒海に面した場所にあるギレスン市は、冬でも強い太陽の光が降り注ぐため、味の濃いさくらんぼが育つと評判です。

日本のさくらんぼ生産量は世界で24位

日本のさくらんぼ生産量は年間で13,000t程度。1位のトルコの6分の1程度です。

トルコではさくらんぼをジャムやお酒の原料として日常的に楽しむのに対し、日本では少し高価な嗜好品として扱っているのも大きな差でしょう。

まとめ

さくらんぼは暑さに弱いため、夏の暑さが厳しすぎない北海道や東北などで栽培されています。

とくに山形県は、全国の8割を生産しているさくらんぼの名産地です。

世界の国と比較すると日本のさくらんぼの生産量は高くありませんが、一粒一粒丁寧に育てられているため上質で宝石のように美しい粒を味わえます。

さくらんぼは追熟しないため、収穫した瞬間がもっとも美味しい果物です。

ぜひさくらんぼ農家さんからのお取り寄せなどを利用して、最盛期の新鮮なさくらんぼを味わってくださいね。

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