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2023.10.30
さくらんぼの栄養成分や効果は?栄養を逃がさない食べ方も紹介

プチっとはじける食感と甘酸っぱさが魅力のさくらんぼ。

そんなさくらんぼの栄養成分やカロリー、食べることで期待できる効果について紹介します。

さくらんぼの栄養を逃がさない食べ方も紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね!

国産のさくらんぼに含まれる栄養素と期待できる効果10選

国産のさくらんぼに含まれる主な栄養素は、以下のとおりです。

栄養成分可食部100gあたり
カロリー64kcal
食物繊維1.2g
糖質14.2g
β‐カロテン81ug
ビタミンC10mg
ビタミンE 0.5g
カリウム210㎎
鉄分0.3㎎
葉酸38ug
ポリフェノール122㎎
アスパラギン酸540㎎
引用:文部科学省「食品成分データベース
食品分析開発センター「植物色素アントシアニンのサイエンスー化学、ー機能と活用ー

国産さくらんぼ1粒あたりの平均的な重さは7g程度、種などを抜いた可食部は6g程度です。

さくらんぼはひとつの栄養素がたっぷり含まれているというよりも、美容や健康にいいものがバランスよく揃っている果実といえます。

とくに、抗酸化作用や生活習慣病の予防に適した栄養素の多さが魅力です。

それぞれの栄養素を摂取することで期待できる効果について、ひとつずつ解説していきます。

利尿作用で体内の塩分排出を促す「カリウム」

さくらんぼは他の果物と比べて、カリウムの含有量が多いのが特徴です。

カリウムは塩分を体外に排出する利尿作用があり、むくみを防いだり血圧を下げたりする効果があります。

そのため、高血圧の予防やむくみケアを目指している方におすすめです。

細胞の生成を助ける「葉酸」

さくらんぼには他の果物と比較して、葉酸が多く含まれています。

葉酸は、たんぱく質やDNAを合成したり細胞の生成を助けたりするはたらきがあり、健康な体づくりに欠かせません。

とくに妊娠時期の胎児の成長に必須なため、妊娠を考えている方は意識して摂取したい栄養素です。

血行促進と抗酸化作用がある「ビタミンE(α‐トコフェロール)」

ビタミンEは抗酸化作用があるため、「若返りのビタミン」と呼ばれています。

抗酸化作用とは、シミやシワなどの肌の老化やがんや動脈硬化などの原因となる活性酸素の動きを抑えるはたらきです。

とくにさくらんぼに含まれているα‐トコフェロールは抗酸化作用が非常に強く、老化や病気の予防にぴったりなビタミンとして活躍しています。

目や肌をトラブルから守る「ビタミンA(β‐カロテン)」

β‐カロテンは体内でビタミンAに変化する栄養素で、α‐トコフェロールと同様に老化や動脈硬化を防ぐ抗酸化作用があるとされています。

またβ‐カロテンは、人間の目が光を感じる網膜を構成するたんぱく質に使われるなど、目の健康を保つのに重要な役割を担っています。

アンチエイジングに役立つ「ポリフェノール(アントシアニン)」

さくらんぼの真っ赤な果皮には、ポリフェノールの一種であるアントシアニンがたっぷり含まれています。

ポリフェノールにはα‐トコフェロールやβ‐カロテンと同様に高い抗酸化作用があるため、アンチエイジング効果が期待できます。

またアントシアニンは目のはたらきを高める効果があり、目が疲れているときや視力の低下が気になるときに積極的にとりたい栄養素です。

貧血防止に欠かせない「鉄分」

鉄分は、血液や筋肉の働きを助けるミネラルの一種です。

さくらんぼに含まれている鉄分は植物に多い「非ヘム鉄」で、腸で吸収されにくい弱点があります。

しかしさくらんぼには鉄分の吸収をサポートするビタミンCが含まれているため、効率的な摂取が期待できます。

美肌と免疫力の向上に役立つ「ビタミンC」

ビタミンCは肌の調子を整えたり、免疫力を高めたりする栄養素です。

さくらんぼに含まれるビタミンCは他の果物と比較して多くはありませんが、鉄分の吸収率を上げるなどサポート役として活躍します。

腸内環境を整える「食物繊維(ペクチン)」

ペクチンは水溶性食物繊維の一種で、便を柔らかくしたり小腸で栄養の吸収をサポートしたりする作用があります。

腸内フローラを適正に保つために必要な存在で、水溶性食物繊維が不足しがちな日本人が積極的に摂取したい栄養素といわれています。

むし歯や便秘の予防効果が期待できる「ソルビート」

さくらんぼには、砂糖よりもカロリーの低い「ソルビート」という糖質が含まれています。

ソルビートは甘みが強いにも関わらずむし歯になりにくいため、果糖や砂糖が多い食品よりも間食に適しています。

また腸内で消化吸収されにくく、便を柔らかくして排出を促す効果が期待できるため、便秘など腸内環境を改善したい方にもぴったりです。

疲労回復に活躍する「アスパラギン酸」

さくらんぼは、果物のなかでもアスパラギン酸含有量がトップクラスです。

アスパラギン酸はエネルギー源として優秀で、疲労回復などを促してくれます

さらにさくらんぼには、リンゴ酸やクエン酸など疲労回復をサポートしてくれる栄養素も含まれているため、疲れているときの捕食として優秀です。

アメリカンチェリーとさくらんぼの栄養成分の違い

アメリカンチェリーと国産さくらんぼは、味や見た目だけでなく栄養素にも相違があるのでしょうか。

2つの栄養成分の違いは、以下のとおりです。

栄養成分国産さくらんぼアメリカンチェリー
カロリー64kcal64kcal
食物繊維1.2g1.4g
糖質14.2g13.8g
β‐カロテン81ug20ug
ビタミンC10mg9mg
ビタミンE 0.5mg0.5mg
カリウム210mg260mg
鉄分0.3mg0.3mg
葉酸38ug42mg
※可食部100gあたりの栄養成分
引用:文部科学省「食品成分データベース

国産のさくらんぼはβ‐カロテンやビタミンCなどのビタミン系、アメリカンチェリーはカリウムや葉酸などのミネラル系が豊富です。

またアメリカンチェリーは国産さくらんぼよりも果皮が赤い分、ポリフェノールも多く含まれています。

加工されたさくらんぼにも栄養はある?

缶詰用などに加工されたさくらんぼにも、栄養は残っているのでしょうか。

米国産さくらんぼ缶詰とアメリカンチェリーの栄養成分の相違についてまとめました。

栄養成分アメリカンチェリー米国産さくらんぼ缶詰
カロリー64kcal70kcal
食物繊維1.4g1.0g
糖質13.8g15.8g
β‐カロテン20ug41ug
ビタミンC9mg7mg
ビタミンE 0.5mg0.5mg
カリウム260mg100mg
鉄分0.3mg0.4mg
葉酸42mg12mg
※可食部100gあたりの栄養成分
引用:文部科学省「食品成分データベース

β‐カロテンは缶詰、カリウムや葉酸などのミネラルは生食の方が高めです。

缶詰のさくらんぼはカロリーや糖質が高いため、食べ過ぎには注意しましょう。

さくらんぼの食べ過ぎは下痢になる?

「さくらんぼを食べ過ぎると下痢になる」という話を聞いたり、実際にさくらんぼを食べ過ぎて下痢になったりした方もいるのではないでしょうか。

さくらんぼを食べ過ぎて下痢になる理由として、さくらんぼに含まれる糖質「ソルビート」や果皮の過剰摂取による消化不良があげられます。

ソルビートは便の排出を促すなどのメリットも多いですが、消化しにくいのが難点です。

ソルビートも果皮も適量なら問題ないので、食べ過ぎには注意してくださいね。

さくらんぼの栄養を効率よく摂取する食べ方

さくらんぼの栄養を効率よく摂取するなら、生食がベターです。

葉酸やカリウム、ビタミンCなどの栄養素は熱に弱いので、火を通さずに食べるのをおすすめします。

さくらんぼは皮を剥く必要もないため、手軽に食べれる点も魅力です。

非常にデリケートな果物のため、汚れを落とす際は水でそっと優しく洗いましょう

また冷やしすぎるよりも少し冷たさを感じる程度の方が、さくらんぼの甘さを楽しめますよ。

さくらんぼは真っ赤で大玉なものを選ぼう

さくらんぼを食べるなら、栄養だけでなく味や食べ応えも重要ですよね。

美味しいさくらんぼを選ぶポイントは、以下の4点です。

・新鮮

・全体的に鮮やかな赤色をしている

・粒が大きい

・果皮にツヤと張りがある

さくらんぼは粒が大きく赤色が濃いほど、太陽の光をたくさん浴びて甘いといわれています。

またさくらんぼは収穫した瞬間が最も美味しいといわれているため、できるだけ鮮度の高いものを選びましょう。

最も美味しい状態のさくらんぼを食べたい方は、ぜひ収穫したてのさくらんぼを直送してくれる農家さんのお取り寄せを利用してみてくださいね。

まとめ

さくらんぼは小さな果実のなかに、ビタミンやカリウムなどさまざまな栄養素が詰まっています。

とくに抗酸化作用や利尿作用、腸内環境の改善など美容や生活習慣病予防を目指している方に嬉しい果物です。

さくらんぼの季節になったら、ぜひさくらんぼの魅力やパワーを堪能してくださいね!

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