ルビーのように真っ赤で艶々したさくらんぼ。
しかし買った状態のまま保管をしたら、茶色に変色したり、ハリやツヤが失われたりしてがっかりした経験がある方もいるのではないでしょうか。
この記事では、さくらんぼの正しい保存方法や長期保存におすすめのレシピを紹介します。
さくらんぼの魅力を最後まで味わいたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
さくらんぼの賞味期限は3日間!?最も美味しいのは収穫直後
追熟しないさくらんぼは、木の上で完熟を迎えます。
そのため収穫直後が最も食べ頃で、購入したらすぐ食べきるのがベストです。
しかもさくらんぼはデリケートなため水気や乾燥に弱く、美味しく食べられる期間は3日間程度。
その期間も適切な保存をしないと、あっという間に傷んでしまいます。
さくらんぼを購入したその日のうちに食べきれない場合は、劣化を防ぐための最適な保存が必須です。
温度変化によるさくらんぼの変色を防ぐ保存方法
さくらんぼは、急激な温度変化による結露や乾燥が苦手です。
とくに水気に弱く、結露した果実を放置すると変色して味や食感が落ちてしまいます。
さくらんぼの変色を防ぐために、以下の3点を守りましょう。
・常温で購入したさくらんぼは常温保存
・クール便で届いたさくらんぼは冷蔵保存
・さくらんぼを長期保存するなら冷凍保存
ひとつずつ解説していきますね。
常温で買ったさくらんぼは常温保存
スーパーや直売所で常温のさくらんぼを購入した場合は、日が当たらず涼しい場所で常温保存しましょう。
常温保存する場合のステップは、以下のとおりです。
➀傷んださくらんぼを取り除く
②さくらんぼが濡れている場合は優しく拭き取る
③大きさに余裕のある保存容器に新聞紙かペーパータオルを敷き、さくらんぼが重ならないように詰める
④新聞紙かペーパータオルで包んでフタを閉じる
保存の準備ができたら、直射日光の当たらない風通しの良い場所で保管しましょう。
常温保存で美味しく食べられる目安は2~3日程度です。
プラスチック容器などで保存すると結露しやすいため、吸水性の高い新聞紙やペーパータオルを敷いてくださいね。
クール便で届いたさくらんぼは冷蔵保存
クール便などで冷蔵状態で届いたさくらんぼは、冷蔵庫で保存しましょう。
冷蔵保存するためのステップは、常温保存と変わりません。
さくらんぼは5℃以下になると味や食感が悪くなるため、温度が低すぎない野菜室が安心です。
また冷蔵庫内は結露が起きやすいので、新聞紙やペーパータオルを1日に1回程度交換するのをおすすめします。
さくらんぼを長期保存するなら冷凍保存
「さくらんぼを3日間以内に食べきれない!」
そのようなときは冷凍保存も検討しましょう。
パリッとした食感はなくなってしまいますが、シャーベットのようなシャリシャリ感を楽しめます。
冷凍保存するためのステップは、以下のとおりです。
➀ボウルに張った水でサッと洗う
②水気をペーパータオルなどで丁寧に拭き取る
③冷凍可能な保存袋に入れ、空気を抜いて密閉する
④冷凍庫で保存する
解凍をしすぎると見た目や食感が悪くなるため、常温で3分程度の解凍がおすすめです。
夏の暑い日にそのまま食べたり、ドリンクに入れたりして爽やかな酸味を味わってみてください。
さくらんぼを乾燥や劣化から防ぐ3つのポイント
さくらんぼは温度変化だけでなく、洗い方やヘタの有無などでも乾燥や劣化が進むデリケートな果実です。
保存の際には、以下の3つに注意しましょう。
・さくらんぼは食べる時に食べる分だけ洗う
・さくらんぼはヘタをとらずに保存
・傷んださくらんぼは必ず取り除く
ひとつずつ解説していきますね。
さくらんぼは食べる時に食べる分だけ軽く洗う
先述したとおりさくらんぼは水気に弱く、洗った後の水滴が付着したままだと変色したり実割れしたりしてしまいます。
そのため、さくらんぼは食べる直前に食べる分だけ洗うのが安心です。
また、さくらんぼを水につけすぎるとうま味や栄養が流れ出てしまう恐れがあるため、以下の手順で洗いましょう。
➀ヘタつきのままザルに入れる
②水を張ったボールにザルごと入れる
③ザルを揺らすように洗う
水に触れる時間は最低限にし、実が傷まないよう優しく洗うのがポイントです。
さくらんぼのヘタはつけたまま保存
さくらんぼのヘタをとると水分が抜けてしまうため、つけたまま保存が無難です。
水分が抜けてしまうと甘みが落ち、弾けるような食感も低下してしまいます。
ただし冷凍さくらんぼを解凍後調理に使う場合は、ヘタや種を取り除いた方が調理しやすいという利点もあります。
傷んださくらんぼは必ず取り除く
もし購入したパックの中に、カビたり変色したりしている実が存在したら必ず取り除いてください。
傷んださくらんぼを健康なものと一緒に保存すると、カビなどが移ってしまう恐れがあります。
またパックにぎゅうぎゅう詰めにされたさくらんぼは、負荷がかかった箇所が傷みやすい状態です。
保存の際は大き目の容器を用意し、詰め込み過ぎないように注意してくださいね。
さくらんぼの保存や大量消費にぴったり!おすすめレシピ5選
さくらんぼを大量に手に入れたり3日間以上保存したりしたい場合は、ジャムなどに加工すると長く楽しめます。
ここからはさくらんぼの保存や大量消費にぴったりなレシピを5選紹介するので、お好みの方法で保存してみてくださいね。
さくらんぼのジャム
さくらんぼのジャムの作り方は、以下の手順です。
材料
さくらんぼ・・・400g(可食部)
砂糖・・・200g(さくらんぼの半量)
レモン汁・・・1/2個
手順
➀さくらんぼを洗う
②さくらんぼのヘタと種を取り除く
③全ての材料を鍋に入れて混ぜ、ラップをして1時間程度おく
④鍋を強火にかけ、沸騰したら弱火で焦がさないように30分程度煮る
(灰汁が出たらすくう)
⑤熱いうちに保存容器に入れ、冷めたら冷蔵庫で保存する
瓶の消毒をきちんとおこなったさくらんぼのジャムは、開封前なら2〜3ヵ月程度保存可能です。
半年から1年程度保存したい場合は、さくらんぼと砂糖の割合を1:2に変更してくださいね。
さくらんぼのコンポート
さくらんぼのコンポートの作り方は、ジャムと似ています。
材料
さくらんぼ・・・400g
砂糖・・・200g
レモン汁・・・1/2個
キルシュ(なくてもOK)・・・50cc
手順
➀さくらんぼを洗う
②さくらんぼのヘタと種を取り除く
③材料を全鍋に入れて混ぜ、ラップをして1時間程度おく
④鍋を強火にかけ、沸騰したら中火にして10分程度煮る
(灰汁が出たらすくう)
⑤熱いうちに保存容器に入れ、冷めたら冷蔵庫で保存する
コンポートされたさくらんぼはヨーグルトやアイスに添えたり、ゼリーやパンナコッタなどのお菓子作りの材料として活用したりしてくださいね。
さくらんぼのシロップ漬け
さくらんぼのシロップ漬けの作り方は、以下のとおりです。
材料
さくらんぼ
水
砂糖
手順
➀さくらんぼを洗う
②さくらんぼのヘタと種を取り除く
③砂糖と水を煮詰める(1:1)
④消毒した瓶にさくらんぼを入れる
⑤さくらんぼの入った瓶に熱いシロップを入れる
⑤熱いうちに蓋をして、瓶を逆さにしながら粗熱をとる
さくらんぼとシロップの量は、保存する瓶の9割程度を目安にしてください。
シロップ漬けになったさくらんぼはヨーグルトに混ぜたり、紅茶や炭酸で割ったりして長く楽しめます。
ドライチェリー
さくらんぼはドライフルーツとしても楽しむことができます。
手順は以下のとおりです。
材料
さくらんぼ
手順
➀さくらんぼを洗う
②さくらんぼのヘタと種を取り除く
③100℃のオーブン(余熱なし)で30分程度加熱する
④粗熱をとって保存する
オーブンで焼く際は、焦げないよう定期的にチェックしてください。
天日干しの場合は、風通しのよい場所で数時間~数日間程度乾燥させます。
甘酸っぱさがぎゅっと詰まったドライチェリーは、そのまま食べてもお菓子の材料にしても美味しいですよ。
さくらんぼのカルピス漬け
さくらんぼのカルピス漬けは、手軽さと見栄えのよさが話題のレシピです。
手順は以下のとおりです。
➀さくらんぼを洗う
②密閉できる袋にさくらんぼとカルピスの原液を入れる
③冷凍庫に入れて保存する
ヘタや種は、そのまま冷凍しても取り除いてもOKです。
食べる際はシャーベット状になったカルピスをコップに入れ、水や炭酸水で割ります。
赤と白のコントラストが可愛らしいドリンクの完成です。
さくらんぼが完全に解凍されてしまうと色が悪くなるため、シャーベット状のうちに召し上がってくださいね。
まとめ
完熟してから収穫するさくらんぼは、買ったその日のうちに食べきるのがベスト。
しかし食べきるのが難しい場合は、急激な温度変化や結露・乾燥に注意しながら適切な保存方法をおこないましょう。
3日間以上保存したい場合は、冷凍やジャムなどに加工するのがおすすめです。
生のさくらんぼとは違った味わいを楽しめます。
アンスリーファームなら最高品質のさくらんぼをお届け!
最高品質のさくらんぼを提供するために、早朝4時半から収穫するのもアンスリーファームのこだわりのひとつ。
さくらんぼは暑さに弱いため日中は柔らかくなり、収穫時にキズがつきやすくなります。
そこで気温の低い早朝4:30から収穫を始めてすぐに詰所に運ぶことで、パリッとした鮮度の維持が可能。
さらにパック詰め時だけでなく梱包直前時にも再検品をすることで、傷んださくらんぼをできる限り取り除きます。
さくらんぼの魅力を最大限に味わえるアンスリーファームの商品を、ぜひ食べてみてくださいね。
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